ブランドをリニューアルします! -⑵いくつかの布石とともに-
更新日:2020年9月22日
こんばんは。
前回は節句のフレームの小さなヒストリー、
そしてコロナがきっかけで起こったXYZjewelry+LIFEのピンチについてお話しました。
今回はリニューアルのきっかけとなったピンチと、
これまでひっそりと行ってきたブラッシュアップが布石となったお話について書かせていただきますね。

「節句の飾りなのに、お届け時期未定・・・」
さて、ウッドフレームの発注先中国の工場が稼働停止となり、
お届け時期未定というお知らせをすることになってしまったのですが、
ある時担当者さんから電話がありました。内容は、
『現地の様子が確認できました。
中国の工員の多くがコロナウィルスの影響で出勤できなくなり稼働が止まったようです。
GW前には再開したいが確実ではないとのことです。』と。
その話を聞いた時、そりゃそうよと思いました。
そして、少し前に参加したピープルツリー主催のフェアトレードについての講義*1 を思い出したのです。

「地球の誰かがどこかが犠牲を払ってまでして得る、我々の消費活動とは?」
こんな情勢の中、命を守ることが最優先の現状において、
早く製品を手にするために工場と工員さんたちの稼働を急かしている自分に
すごく違和感を感じ始めました。
実質、自身の暮らしは自粛生活と称してすっかりエコモードとなり、
無駄をなくす暮らしを始めていました。
2020年から採用するサスティナブルな自然素材についての勉強も前年から始めていました。
茅ヶ崎で始めた海洋プラスティックゴミ拾いからの良い刺激も受けていました。
そんな中で肝心の販売活動においては、
ロット製造のために大量伐採された木材を工場で大量生産するという無慈悲なルーティンを支える。というこの矛盾。
自分がやっていることのチグハグに気付いたのです。
もちろん工場の労働環境は知らないし、
現状買うことが支えにはなっている。
製品を輸入してるのもちゃんとした日本のメーカーさんです。
だけどなんとなく、これから毎年100単位のロット注文を続けていくのかと思ったら
少し胸が痛んだのです。
この木はどこの国の木なのかな?
動物の住処を減らす原因になっていないかな?
違法伐採に該当していないかな?・・・
考え始めたらキリなく疑問が浮かび始めてきました。
フェアトレードの勉強をしたことは、
この機会に疑問をうむ大きな好要因になったと思っています。
そんな出来事がきっかけで、
せめて自分が生み出すものくらいは、地球にとって優しくて
共生していける(=サスティナブル)物に出来ないか?と考えるようになったのです。
せっかく飾るなら、
誰の生活も苦しめていない、使うことで誰もが喜ぶってわかるものの方が
やっぱりうれしいですよね。
大それたことは個人じゃなかなか出来ないからこそ。
